年齢肌のトラブルで困っている…
加齢とともに目立ってくる紫外線や乾燥による肌トラブル。ここでは、年齢肌を促進させてしまう原因と、その予防法を解説。年齢に応じたケアのポイントをしっかり押さえて日々のスキンケアに役立ててください。

【監修】私が解説します!
天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。
そもそも、年齢肌のトラブルとは?
「年齢肌のトラブル」とは、自力で水分や油分を補う力が衰え、肌のハリや弾力を保てなくなってきた状態。肌内部に存在するコラーゲン・セラミドといったうるおい成分が減少することも要因の一つです。
肌の水分量が少ないとハリが不足しやすくなり、血行が悪くなると本来ターンオーバーで排出されるはずの汚れや古い角質が滞留し、くすみとなってあらわれます。
30代頃から肌の変化を感じ始め、年齢を重ねるごとに深刻化するケースが多いため、「年齢肌」のトラブルは早い対策が必要です。
年齢肌ケアのポイント
洗顔を怠らないこと!
美容の常識では「過剰な洗顔はNG」とされつつも、肌を清潔に保つことはスキンケアの要といえます。
私たちは日中、ファンデーションと混ざった汗や皮脂だけでなく、ほこりや排気ガスなどの見えない汚れが溜まりがち。これらの汚れを放置すると肌ダメージを引き起こし、くすみやハリの低下の原因になるのです。
また、毛穴が詰まった肌にいくら高級な化粧品を塗っても浸透せず、成分の効果を最大限に発揮できません。「1日の汚れはその日のうちに」が鉄則です!
ノーメイクでも、クレンジングが必要?!
ノーメイクの日は、クレンジングを使わず洗顔だけで済ます人も多いでしょう。でも、実はNG行為です。メイクをしていなくても、皮脂汚れやほこりは肌に付着します。皮脂は分泌されてから最短5〜6時間で酸化するので、洗い流さずそのままにするのは肌にとってよくないのです。
もちろん、洗い方にも注意点があります。例えばクレンジングは規定量を守り、丁寧に肌になじませます。力は入れず、指の腹を使って優しく行いましょう。皮膚が薄い目の周りは、すばやく落とせるアイメイクリムーバーを併用するといいでしょう。
泡立てるタイプの洗顔料は、ネットを使用すると泡立ちがよくなります。指でこするのではなく泡だけで洗うイメージで行い、すすぎは念入りに。特におでこやフェイスラインは洗い残しやすい部分です。この時、少し冷たいと感じる温度(35度以下)で洗ってあげると、必要な皮脂までとってしまう心配がありません。クレンジングも洗顔料も、年齢肌に優しいタイプがおすすめです。美容成分が配合されていればなお良いでしょう。