季節の変わり目でお肌が荒れる…
夏から秋、冬から春などの季節の変わり目に肌が荒れやすい…そう感じたことはありませんか?季節の移り変わりの時期に肌が不安定になる人は「季節性敏感肌」かもしれません。

【監修】私が解説します!
天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。
そもそも、季節の変わり目で
お肌が荒れるのはなぜ?
季節性敏感肌とは、季節の変わり目の特定の時期にだけ急な肌荒れに悩まされる肌状態のこと。
その主な原因は、「季節性アレルゲン」です。例えば花粉やカビ、ほこり、ハウスダスト、PM2.5など、私たちの周りにはさまざまなアレルゲンが存在していますよね。これらが肌に付着することで、普段のスキンケアが突然肌に合わなくなったり、赤みどの炎症を起こすことがあるのです。
でもたくさんありすぎて「原因のアレルゲンはどれ?」と悩みがち。まずは自分が肌荒れを起こしやすい季節を明確にし、そこから原因を探っていきましょう。
季節による「敏感肌」の特徴と
スキンケアの選び方
花粉とほこりが飛び舞う「春」
春夏秋冬あるうち、もっとも肌が揺らぎやすいのが春かもしれません。特に冬から春にかけては気候が変わりやすい上、強い風にのってスギやヒノキの花粉、ほこりが肌に付着しやすいのです。
また、冬の間に大気の乾燥で、肌の内側が水分不足となる「インナードライ肌」になっている可能性も。春は紫外線が一番強く降り注ぐため、冬からまだ機能が回復していない肌にさらに追い打ちをかけるようダメージを与えます。
さらにこの時期、新年度の環境の変化などでストレス・疲労もたまりがちですよね。肌荒れを起こす前に、なるべく刺激が低く、負担のかからないスキンケアを意識しましょう。
室外と室内の環境の
ギャップが激しい「夏」
夏は高温多湿で、イネ科の植物やカビなどのアレルゲンが発生しやすくなります。
また、室外では強い紫外線によって、室内ではクーラーの影響によって肌は乾燥してしまいます。保湿成分入りの日焼け止めを塗ることや、室内でもこまめに保湿ケアを行うことをおすすめします。
他にも、汗をかくことで肌がベタつき、あせもや雑菌による炎症のトラブルに繋がることも。汗を放置するのは厳禁。汗はうるおい成分も肌から流出させてしまいます。汗をしっかり拭いて肌を清潔にし、保湿を忘れないようにしましょう。ベタつきが気になる人は、さっぱりタイプの保湿ケアがおすすめです。
夏からの後遺症が残る「秋」
花粉症と聞くと春を思い出しますが、実は秋も花粉やほこりが付着して炎症を起こしやすい季節です。
同様に、秋は「紫外線の後遺症」にも気をつけたいところ。夏に浴び続けた紫外線ダメージで、肌はお疲れモードに入っている可能性があるからです。ここでしっかりケアしておかないと、かゆみや赤みなどの肌荒れに加え、後々シミやシワも表面化しやすくなります。
また秋から冬にかけて気温がさらに低下すると、血行も悪くなります。保湿成分やビタミンCなどが入った化粧品の力を借りて、乾燥しやすい冬の季節に備えましょう。
乾燥しやすい「冬」
冬は植物によるアレルゲンは少ないものの、年末の大掃除などで発生するほこりやハウスダストに注意しましょう。
また、何と言っても冬は乾燥します!皮膚がカサカサになってかゆみを伴ったり、赤みを帯びたりすることも。肌の乾燥がひどくなると「乾燥性皮膚炎」になる可能性もありますので、念入りな保湿ケアを心がけましょう。
また、冷えも肌の大敵。血管の働きが冷えで滞り、肌に栄養や酸素をきちんと届けることができないこともあります。顔の血流を促すマッサージなどで巡りをよくし、食べ物からの栄養がしっかりと肌に行き届くようケアしましょう。