ファンデで隠れない赤ら顔が気になる…
赤ら顔とは、その名の通り顔まわりが赤くなった状態のこと。頬・小鼻の周りが赤くなるケース(通称:酒さ)が一般的ですが、目の下だけが赤くなるケースや頬から口周りにかけて赤くなるケース、顔全体が赤くなるケースや首が赤くなるケースなど、症状は人によってさまざま。
ファンデーションでも隠しづらい「赤ら顔」の主な原因やスキンケアのコツ、普段の生活に摂りいれられる赤ら顔対策などをまとめました。
赤ら顔の主な原因は?
赤ら顔は「血管が透けて見えているタイプ」と「皮膚そのものが赤くなるタイプ」の2パターンにわけられます。室温や体温の上昇で顔が一時的に火照るのではなく、長時間継続して顔が赤くなるのが特徴。まるでりんごのように真っ赤になってしまう肌トラブル、赤ら顔の主な原因は6つあります。
タイプ1:血管が透けて見える赤ら顔(毛細血管拡張症)の原因
- 急激な温度変化
- 興奮や緊張
血管が透けて見える赤ら顔の原因は過度な血管の収縮・拡張です。急激な温度変化により体温が急上昇したリ、緊張や興奮などで毛細血管が拡張したりすると血管が透けて赤ら顔になります。
とくに、冬場は赤ら顔になりやすい季節。人の身体は体温の低下を防ぐために、寒い場所に行くと血管をきゅっと縮小させ、温かい場所に移動すると拡張します。寒い屋外と温かい室内を行き来する冬場は、夏よりも温度差が激しいため、血管収縮・拡張による赤ら顔が目立ちやすいのです。
タイプ2:皮膚そのものが赤くなる赤ら顔(炎症由来)の主な原因
ちょっとした乾燥や刺激で炎症が起こるほど、肌はとてもデリケート。皮膚そのものが赤くなってしまう代表的な原因を4つ紹介しているので、心当たりがないかチェックしてみてください。
摩擦による刺激
肌はとてもデリケートなので、毎日の洗顔・スキンケアによる摩擦も刺激になります。角栓や皮脂が気になって洗浄力の高いオイルや洗顔料を使いすぎたり、メイクが落ちているか気になってゴシゴシと乱暴に擦ったり、洗い上がりの肌をタオルでゴシゴシ擦ったりしていませんか?心当たりがある方は、摩擦によるダメージで炎症して赤ら顔になっているかもしれません。スキンケアの摩擦だけでなく、頬杖をよくついている人も注意が必要です。
乾燥によるバリア機能の低下
肌内部の水分量が減ると、肌のバリア機能は低下します。外部刺激から守るバリア機能が低下した肌は、いつも以上に敏感な状態。ちょっとした刺激で炎症が起こり、赤ら顔が目立ちやすいのです。
10代から20代、20代から30代と年齢を重ねるごとに肌の水分量は減っていきます。外的要因(紫外線・誤ったスキンケア・ストレス・冷房など)も合わさるとさらに肌が乾燥して赤ら顔が目立つため、うるおいを補うことが大切です。
ニキビやニキビ跡
ニキビも炎症のひとつです。思春期ニキビ ・大人ニキビに限らず、赤みを帯びるタイプのニキビは赤ら顔を目立たせます。また、炎症が悪化すると赤いニキビ跡が残ることもあるので注意が必要です。悪化しないように毎日使用するタオルやコスメを衛生的に保ったり、炎症を抑える成分を積極的に摂ったりすることをおすすめします。
スキンケア用品の刺激
アルコールが強いスキンケア用品や添加物の多いコスメは肌に刺激を与える要素のひとつ。また、肌はとてもデリケートでさまざまな影響を受けやすいため、これまで問題なく使えていた刺激の少ないアイテムでも、ちょっとしたストレス・生活習慣の影響で肌に合わなくなるケースもあります。もしスキンケア用品を使用したときに肌のつっぱりやピリッとした刺激を感じたら、本当に肌に合っているかどうか見直してみましょう。
赤ら顔のスキンケアのポイント
赤ら顔のスキンケアにおけるポイントをわかりやすくまとめました。
洗顔・クレンジング編
- 洗浄力が高すぎるクレンジング・洗顔料を避ける
- ゴシゴシ擦らない
- ピーリングのし過ぎに注意
オイルタイプのクレンジングは洗浄力が高すぎるため、クリームやミルクタイプがおすすめです。洗顔フォームはよく泡立てて、手で顔を擦るのではなく泡で転がすように洗います。黒ずみや古い角質をオフできるピーリングは、特別な日のケアとしてとっておきましょう。ピーリングは肌刺激が強いので毎日行うと炎症につながります。
保湿ケア編
- アルコールが入っている基礎化粧品を避ける
- 収れん化粧水を避ける
- クリームを取り入れて肌を保護する
さっぱり綺麗になった肌にうるおいを補充するまでが大切。添加物が少なくて保湿成分がたっぷり入ったスキンケア用品でうるおいを補いましょう。バリア機能が低下している肌には、保護作用のあるクリームを使うのがおすすめ。アルコール入りの基礎化粧品は炎症を悪化させる可能性が高いので避けましょう。
収れん化粧水はニキビ跡による赤ら顔にぴったりですが、血管拡張による赤ら顔に使うと悪化する可能性があります。
肌刺激対策編
- タオルで顔をゴシゴシ拭かない
- 紫外線対策をする
- 髪の毛が肌に触れないようにする
- マスクをつけっぱなしにしない
洗顔やクレンジングだけでなく、日常生活でも肌に刺激を与えない意識をしましょう。タオルで水分を拭きとるときは、擦らず顔に押し当てるようにして水分を吸収させます。
また、年中降り注いでいる紫外線の対策も欠かせません。紫外線量や生活リズムに合わせて、日焼け止めやUVファンデーションを使いわけてみてください。ヘアワックスのついた髪の毛やマスクも赤ら顔を悪化させる要因のひとつです。髪の毛が肌につかないように気を付けつつ、マスクをつけっぱなしにしないよう注意しましょう。
栄養素編
赤ら顔から卒業するために、特に意識して摂取したい栄養素はビタミンCとビタミンEです。
【ビタミンC】
肌を整えコラーゲンを生成する働きをもちます。キウイ・ブロッコリー・柑橘類・いちごなどに多く含まれているため、朝食やデザートにフルーツを食べたり、ビタミンC入りのドリンクや健康食品を食べたりして、積極的に摂取しましょう。ただし、ビタミンCは紫外線に敏感に反応する「光毒性」をもっているため、摂取してからすぐに紫外線を浴びると肌の炎症を悪化させる可能性があります。摂取した後は時間をおいてから外に出る、または紫外線対策を行ってから外出するようにしましょう。
【ビタミンE】
「若返りビタミン」とも言われている栄養素です。薄くなった皮膚のターンオーバーを促し、肌のコンディションを整えます。卵・アーモンド・かぼちゃなどに多く含まれている栄養素です。
避けたい栄養素
顔の赤みが気になる方は、血行を促進させる栄養素を避けるのがベターです。唐辛子・こしょうなどの香辛料を過剰摂取すると血行が良くなり、赤ら顔がさらに目立ってしまいます。普段辛いもの・七味唐辛子などを多く入れてしまいがちな人は、いつもよりも量を減らすところからスタートしてみましょう。
赤ら顔から卒業するためのスキンケア用品の選び方
赤ら顔から卒業をするためには、まず肌のコンディションから整える必要があります。赤ら顔は少しの刺激で炎症が悪化するほど皮膚が敏感な状態。保湿成分をたっぷり補充して乾燥状態から抜け出し、肌のバリア機能を正常にすることが大切なのです。スキンケア用品を選ぶときは、肌刺激が少なくて保湿成分がたっぷり入ったものを選ぶのがおすすめ。スキンケアを継続しつつ、生活習慣を見直して赤ら顔卒業を目指しましょう。