目の下のクマが気になる…
目の下のクマはなかなか消えない肌トラブルの代表格。ファンデーションを重ね塗りしたり、コンシーラーを重ね塗りしたりしてカバーしている方が多いでしょう。クマの種類に合ったスキンケアでアプローチすれば、クマ消しにかかっているメイク時間を短縮できるかもしれません。
ここでは、目の下のクマの種類別に「クマができる原因」と「正しいスキンケア方法」をまとめているので参考にしてみてください。
クマの種類別にみる原因と対策
「目の下のクマ」と一口に言っても、その種類は実にさまざまです。代表的な3種類のクマを取り上げ、クマの特徴や原因、対策をわかりやすくまとめています。
青クマ編
特徴
- 透けて見える血管のように青っぽい見た目
- クマを指で軽く押すと色が薄くなる
不健康な印象を与えてしまう青クマ。色白の人は特に目立ちやすい傾向があります。
原因
- 血行不良
- パソコンやスマホの使いすぎによる目疲れ
- ストレス
血行が悪いと毛細血管でうっ血(静脈血が溜まること)が生じます。目の下の皮膚の厚みは約0.6mmと非常に薄いため、うっ血した血管が青く透けて目立ってしまうのです。これが青クマの正体。
目の下の青クマにつながる血行不良は、スマホやパソコンの見過ぎによる眼精疲労、睡眠不足、食生活の乱れやストレス、喫煙などによって起こります。
対策
- ホットアイマスク(または蒸しタオル)をあてる
- 食事に温かいものを取り入れる
- 夏でも湯船に浸かる習慣をつける
ホットアイマスクや蒸しタオルをあてると血管が拡がり血液が流れやすくなるため、血行が良くなります。また、血行が良くなると滞留していた水分や老廃物も血液と一緒に流れるため、むくみが緩和されて顔全体がすっきりと明るい印象に変化。
温かい食事や飲み物を意識的に取り入れたり、湯船につかったりして身体全体を温めるのもおすすめです。偏った食生活で血液がドロドロになっている人は、食事の栄養バランスを見直すのもお忘れなく。
黒クマ編
特徴
- こげ茶または黒い影のような見た目
- 指で目の下のたるみを引っ張るとクマが消える
実年齢よりも老けた印象を与えてしまう黒クマ。仰向けになったり、目の下のたるみを引っ張ったりするとクマが消えるのが特徴です。
原因
- 肌のハリ不足によるたるみの影
- 筋肉の衰えによるたるみの影
- むくみや眼窩脂肪のふくらみによる影
黒クマの正体は、たるみやむくみ、眼窩脂肪(涙袋の下にある脂肪)による「影」です。たるみの原因は加齢による筋肉の衰え、水分やコラーゲン不足によるハリの低下など。むくみの原因は血行不良や塩分の取り過ぎ。眼窩脂肪のふくらみは、もともと眼窩脂肪の量が多いケースと眼球を支える筋肉が衰えて眼球の位置が下がり、その重さに押し出されるケースがあります。
対策
- ハリを維持する繊維成分と潤いを維持する保湿成分を補充する
- 目もと周辺(眼輪筋)の筋トレをする
- 食事や運動の習慣を見直す
まずは、ハリのある肌に欠かせない繊維成分(コラーゲンやエラスチンなど)や潤いを角質層にとどめてくれる保湿成分(ヒアルロン酸やセラミドなど)を補うところからスタートしましょう。肌のハリと潤いを取り戻せば、黒クマは目立たなくなります。また、目の周りの筋肉を鍛える運動もおすすめです。まぶたを思いっきり開いたり閉じたり、視線で八の字を描くように瞳をくるくるまわしたりするだけで、目の周りの筋肉(眼輪筋)を鍛えられます。
茶クマ編
特徴
- 赤茶っぽい見た目
- クマを押したり顔の向きを変えても色味が消えない
青クマ・黒クマと違い、クマに触れても変化がないのが茶クマの特徴。青クマや黒クマに比べるとメイクでカバーしやすいものの、色素沈着によるクマなのでファンデーションやコンシーラーの厚塗りを続けているとクマが悪化する可能性があります。
原因
- 紫外線や摩擦などのダメージによる色素沈着
- 化粧品の洗い残し
- ターンオーバーの乱れ
茶クマの主な原因は「色素沈着」です。私たちの表皮に存在する色素細胞(メラノサイト) は、刺激から肌を守る目的でメラニン色素をつくり出します。紫外線による刺激はもちろん、メイクに含まれる添加物の刺激、クレンジングや洗顔による摩擦の刺激、眠気覚ましにまぶたを擦った刺激、炎症なども同様です。過剰に生成されたメラニン色素は角質層に溜まると茶クマやシミになります。
対策
- クレンジング・スキンケア用品・コスメは刺激の少ないものを選ぶ
- 美白コスメを使ってアプローチ
- 紫外線対策を怠らない
茶クマが気になる方は、美白成分が配合されたアイクリームをつかって目の下のクマをケアするのがおすすめ。また、スキンケアと並行して紫外線対策も行いましょう。とくに夏場は日差しが強いので、アスファルトの照り返し防止策としてサングラスをかけると良いでしょう。
気になるクマのスキンケアは「アイクリーム」がおすすめ
目の下は顔全体のパーツの中でも特に皮膚が薄く、とてもデリケートな部位。刺激の強いコスメを使うとクマが悪化したり肌トラブルを起こしたりする可能性もあります。コスメによっては「目の周りには使用しないでください」とはっきり明記しているコスメもあるくらいです。
目の下のクマを集中的にケアするなら、刺激が少なくて凹凸している目の周りに塗布しやすい「アイクリーム」を使ったスキンケアがおすすめです。
アイクリームの選び方
青クマ編
血行不良が原因でできる青クマさんは、血管を拡げる働きをもつ成分(例:ビタミンE)が入ったアイクリームを選ぶと良いでしょう。
黒クマ編
たるみやむくみの影が目立つ黒クマさんは、保湿成分(例:ヒアルロン酸やセラミドなど)がたっぷり配合されているアイクリームを選ぶのがおすすめです。
茶クマ編
色素沈着が原因の茶クマさんは、美白成分(トラネキサム酸・アルブチン)が配合されているアイクリームを試してみてください。また、刺激や摩擦は色素沈着の悪化につながるため、なるべく刺激の少ない肌馴染みの良い(スーッと伸びて角質層まで浸透する)アイクリームを選びましょう。