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石油由来の合成界面活性剤は肌に悪いって本当?

たくさんの成分を混ぜ合わせて作られている「化粧品」。その中には、”肌に悪い”というイメージが根付いている「石油由来の原料」も含まれます。ドラッグストアのプチプラコスメだけでなく、有名ブランドの化粧品にも石油由来の合成成分は使われているのです。そもそもなぜ、化粧品に石油が使用されるようになったのでしょうか?石油が化粧品に使われるようになった歴史的背景と合わせて、石油由来原料の見分け方をわかりやすく解説しています。

石油が原料として使われるようになるまで

”石油=車の燃料”のイメージが強いですが、化粧品として使われはじめたのは、18世紀後半のことです。アメリカで初めて石油が発掘されたのは1895年でした。当時は掘れば石油が大量に出るような時代。石油は安価な資源として重宝され、世界中の経済を発展させました。

初めて石油が発掘されて以来、たくさんの場所で油田が発見され、石油の研究・開発はスピード感をもって進みます。灯油として使用されていた石油が、急速に発展しだしたのは1917年のこと。第一次世界大戦中にドイツが石油から本格的な合成界面活性剤(ABS)を誕生させました。石油由来の合成界面活性剤を使い、洗剤・ボディーソープ・洗顔など、私たちにとって身近なものを製造したのです。

研究はさらに発展し、衣類・プラスチック・農薬・添加物・医薬品も石油を原料として開発されるようになりました。

石油系原料と化粧品の歴史

石油が化粧品に使われたのは、1920年から1930年頃です。ハリウッドの映画用に開発されて以来、瞬く間に世界中に広がりました。しかし、石油系原料の化粧品が広がるにつれ、肌トラブルも報告されるようになったのです。

日本で石油系原料を使った化粧品による、肌トラブルが報告されはじめたのは1970年代後半。顔全体が黒くなる症状が多く報告されはじめました。当時の石油系原料は不安定で変質しやすく、肌に蓄積して残りやすい性質があたためです。肌に石油系原料が蓄積されると、しみ・くすみの原因にもなりかねません。

肌に優しい化粧品を選ぶ方法

肌刺激の少ない化粧品をお探しの方は、天然由来の成分でシンプルに構成された化粧品がおすすめ。ただし、天然由来の成分で構成された化粧品は、石油由来の原料で構成された化粧品以上に、品質の安定性や保管方法に注意する必要があります。天然由来の成分は酸化しやすい傾向があり、酸化した化粧品を使用すると石油由来成分の化粧品以上に肌刺激となる可能性があるためです。

石油系原料を化粧品メーカーが支持する理由

肌トラブルの歴史を刻んできた石油系原料ですが、今もなお化粧品メーカーに支持されているのには理由があります。

  • 天然由来成分と比較して原材料が安価
  • 化粧品の品質保持効果が高い

美容成分としてよく耳にする保湿成分「スーパーヒアルロン酸」は天然由来だと1gあたり1,000円です。対して、石油系由来成分は1gあたり0.1円。”リーズナブルなコスメ=石油由来成分”とは限りませんが、製造コストを抑えるために使われているのも事実です。

消費者には耳慣れない「化粧品の3年ルール」

石油系由来成分は、化粧品の品質をキープする目的でも使われています。これは私たち消費者があまり耳にしない”3年ルール”をクリアするために、メーカーが石油由来成分をやむおえず使わなければならない理由があるのです。

「化粧品の3年ルール」とは、薬事法で定められた化粧品を製造する際の使用期限表示に関する法律のこと。私たちが普段使用している化粧品には、食品でいう賞味期限が記載されていないことがほとんどです。「1度開封した化粧品は、なるべく早く使った方が良いだろう」という暗黙の了解があるものの、明確に「いつごろまでに使い切るように」という記載はありません。これは、化粧品に3年ルールがあるためです。

薬事法では、”製造又は輸入後適切な保存条件のもとで、3年を超えて性状および品質が安定しているものは使用期限の表示を行わなくてもよい”と定められています。つまり日付を記載しないで化粧品を販売するには、3年以上品質を崩さずに使い続けられるように、安定した品質を保ちやすい化粧品を開発しなければならないのです。

天然由来成分は、どちらかと言えば肌に刺激が少ないものが多いですが、品質が不安定で酸化しやすい特性があります。品質保持・保管に手間がかかるため、消費者にとって使いにくいのが現状です。使用期限を記載する必要も出てきます。

その反面、安定性の高い石油由来の合成界面活性剤は、化粧品の品質を保ちやすいため、あらゆる点を総合的に判断しても扱いやすい成分だと言えるでしょう。

石油由来の化粧品成分(合成界面活性剤)

化粧品には製造で使用した成分をすべて記載する義務があります。化粧品に良く使われている石油系由来成分を、一部抜粋しました。

パラベン 防腐剤として使用。刺激が強いため、肌荒れを起こす人もいる。メチルパラベン・エチルパラベン・プロピルパラベンも同様。
ワセリン ベビーオイルによく使われている保湿成分。石油由来鉱物油から作られている。
シリコン 化粧もちをよくするために使用。ファンデーションや日焼け止めによく使われる。
フェノキシエタノール 防腐剤として使用。植物由来成分が使われることもあるが、パラベン以上に影響がある。
ステアラミド 合成界面活性剤。化粧品の安定性を保つためにシャンプーによく使われる。
ロジン加水分解コラーゲン 合成界面活性剤。保湿成分として使われているが、マツ科の樹液と石油を合成して作られている。
ラウリルリン酸 乳化剤として使用されている。洗浄剤や発泡剤の役割を持ち、シャンプーによく使われている。クリームにも使われることが多い。
ステアリン酸 洗浄や乳化剤、肌触りをよくするために使われている。スキンケア用品に使われることが多い。

気になっている化粧品があるなら、成分表示一覧を見て、石油由来の成分がどの程度使われているのかチェックしてみてください。石油由来成分を使った成分は他にもたくさんあります。化粧品を購入するときは普段から成分表をチェックしておきましょう。成分表は、上から順番に、使われている量が多い成分から記載されます。石油由来成分が上の方に表示されていないかチェックするのがおすすめです。

監修者
【監修者より】
知ってほしい、
研究員の思い。

化粧品をつくる側だからこそ、
本当に良い化粧品は何かを伝えたい。

直接お肌につけるものだからこそ、私たち研究員は「お肌に優しく、そしてお客様のお悩みにより添える商品」の開発を使命としています。世の中には、たくさんの化粧品があふれています。日々、研究に熱を注いでいるからこそ、お客様にはご自身の肌に合った商品を手に取ってほしい。そう、切に願っています。

このサイトをご覧になっている皆さんは、お肌をいたわる化粧品を探していらっしゃることでしょう。お肌の知識や、化粧品業界の事情から「お肌への優しさ」というテーマで解説させて頂きました。皆さんの化粧品選びに少しでもお役に立てれば幸いです。

           

本当に、肌に優しい化粧品を届けたい。
理想の化粧品をつくるため、
リソウは研究を続けています。

1995年に健康食品の原料メーカーとして創業。成分開発の技術を活かし“肌に優しい化粧品”として美容液「リペアジェル」を代表とするリペアシリーズを製造・販売しています。本当に肌へ良い成分を追求し、業界で不可能といわれた生のビタミンCを配合する技術を開発。良質な植物原料にもこだわり自社農園にて無農薬栽培も行っています。

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