肌に優しい化粧水の選び方
化粧水はスキンケアの要。化粧水でベースを整えることで、その後に使う乳液などの浸透が良くなり、肌の質が格段に変わってきます。
スキンケア時やメイク時など…最初に肌と触れるアイテムだからこそ、良い物を選びたいですよね。ここでは肌に優しい化粧水を見極める方法をご紹介します。

【監修】私が解説します!
天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。
本当に肌に優しい化粧水の選び方
1.水にこだわる

「化粧水」の名の通り、水の選び方は最も重要。水は化粧水の大部分を占める存在ですので、よく使われる水―「精製水」や「イオン水」、「海洋深層水」、「機能水」などの種類と特徴をしっかり押さえておきましょう。
精製水
最も身近な水と言える存在で、水道水の中から含有物を取り出し、雑菌の増殖を抑える塩素も除去した水のことです。工場内の精製水製造タンクから作られて、ピュアな状態にされています。美肌効果があるのが特徴。
ただし、ろ過装置やタンクが老朽化してしまうと、微量ではありますが不純物が混入するケースも。清潔ではあるものの、敏感肌の人は肌荒れの原因になってしまうリスクもあります。
イオン水
イオン水とは、水を電気分解させてから分子をイオン化させた水です。イオンの量を調整することにより、人の肌よりも少しだけ酸性やアルカリ性の性質を持たせ、ピーリング効果や殺菌効果を与えることができます。そのため、肌トラブルのあるにも向いていますね。
ただしアルカリイオン水はタンパク質を溶かす性質を持つため、肌質によっては強い刺激を感じたり、ニキビの要因を作ってしまう可能性もあります。
海洋深層水
海の表面から200メートル以上もある深海から取ってきた水のことです。太陽光が届かない場所なので、イオン状態のミネラル分がたっぷり含まれているのが特徴。
栄養満点で病原菌があまりないため、化粧水によく使われています。美容アイテムとしては、化粧品ではなく直接飲み水として飲んでも効果が実感できますよ。
機能水
機能水とは、超音波や電解装置などの人工的な操作により、特殊な形にされた水のことを言います。具体的に言えばクラスター水やナノバブル水、三室型電解水などが挙げられます。
精製水と比較してもかなり浸透性が高いのが特徴で、お肌への刺激が少なく、ターンオーバーを促進する効果も期待できます。お肌を形成している細胞1つ1つに働きかけるため、内側からお肌の柔らかさやハリを取り戻してくれます。
2.保湿成分や、
機能性成分をチェック
化粧水の目的には、肌に補給した水分が失われないように保湿することも含まれています。グリセリンやヒアルロン酸などの成分が一般的ですが、中にはPGや防腐剤などの肌に刺激を与える物もあるため注意しましょう。
肌に刺激を与える成分に注意
化粧水を購入する際に注意したいのは、肌に刺激を与える成分が含まれていないことです。
- PG(プロピレングリコール)
- 防腐剤(パラベン)
- 合成ポリマー
などが挙げられます。これらの成分は化粧水が腐ったり劣化したりするのを防いでくれますが、その代わり肌に刺激を与えたり、肌の水分が蒸発するのを早めたりする可能性があるのです。
これらの成分を使わずに化粧水の品質や清潔性を保つには、どうしてもコストが多くかかりがち。そのため多くのメーカーが、防腐剤や化学成分に頼っているのが現状なのです。
コスト重視で選ぶのか、肌への優しさ重視で選ぶのかは使う本人次第。ですがもし肌への優しさを優先して考えたいのであれば、多少はコストがかかっても、肌に刺激や負担を与える成分が含まれていないものを選びましょう。パッケージの謳い文句ではなく、成分表示をよく注意して確認してくださいね。
3.肌質に合った化粧水を選ぶ
化粧水選びで重要なのは「自分の肌質に合った化粧水を選ぶこと」。そのためにはまず、自分の肌質を知ることが大切です。肌のタイプ別におすすめの化粧水を紹介しているので、自分の肌質を確認して、化粧水を選ぶ際の参考にしてください。
敏感肌
バリア機能が低下しているので肌が乾燥しやすい状態。刺激に対して敏感に反応するのが、敏感肌の特徴です。化粧品や紫外線や花粉、体調の変化やストレスなどが原因で、肌の状態が悪くなることも…。保湿効果が高く、アルコール系や香料などの刺激が強い成分をあまり含んでいない化粧水を選ぶことがおすすめです。
乾燥肌
皮脂分泌量が少なく、乾燥してバリア機能が低下しやすい肌です。肌荒れしやすく、肌の表面はかさついて粉っぽくなりがちです。乾燥肌の方は刺激にも敏感なことが多いので、できる限り美容成分や添加物の少ない保湿化粧水を選ぶといいでしょう。
脂性肌
潤いはあるものの、皮脂分泌量が多いので脂っぽくベタつきやすい肌です。思春期から20代前半の方に多い傾向があり、ニキビによる肌トラブルが起こりやすいことが特徴として挙げられます。ベタつきの原因は肌の乾燥。不足した水分を補うために、皮脂を大量に分泌している場合もあるので、ケアの仕方には注意してください。脂性肌の方には、さっぱりタイプの化粧水がおすすめです。しかし使用を続けても効果がみられない場合は、保湿ケアを入念に行ないましょう。
混合肌
Tゾーンは脂っぽいのにUゾーンはかさついて肌荒れしやすい、そんな2種類の肌質が合わさった肌です。原因のひとつは、肌の水分不足により、皮脂が過剰に分泌されること。肌に充分な潤いを与えることが大切です。ただし、脂性の部分と乾燥している部分で化粧水の量を調整しないように注意してください。パッケージに記載されている適量を使うことが、肌全体を良い状態に保つためのコツです。
普通肌
肌の水分と皮脂のバランスが整っている状態です。手入れは好みの化粧水で水分を補い、小まめにスキンケアを行いましょう。
4.目的に合った化粧水を選ぶ
化粧水には多くの種類があり、それぞれ効果は異なります。健やかな肌を保つためには、自分の肌に合ったタイプの化粧水を選択しましょう。
一般的な化粧水(柔軟・保湿)
肌に潤いを与え、皮脂の分泌をサポート。保湿タイプの化粧水は潤い成分を多く含み、より高い保湿効果が期待できます。
ニキビ化粧水
殺菌・抗炎症作用のある成分が配合されている化粧水です。ニキビや吹き出物の予防にアプローチ可能。商品によっては、肌の乾燥や刺激を感じる場合があるので、可能であれば購入の前にテスターで試してみることをおすすめします。
収れん化粧水
肌や毛穴の引き締め効果に期待できる成分を配合した化粧水です。ニキビやテカリの予防効果もあります。
拭き取り化粧水
コットンに含ませて、肌の上を滑らせるように拭き取って使います。通常のクレンジングや洗顔では落としきれないメイクや汚れ、皮脂、角質を拭き取り、美容液の浸透を促進します。
美白化粧水
メラニンの生成を抑えて、日焼けによるシミ・そばかすをケアする美白成分が配合された化粧水です。日焼けでダメージを負った肌を整え、肌の色をトーンアップさせる効果が期待できます。
化粧水Q&A
コットンを使うべき?
コットンを使用すると塗りムラが少なくなります。パッティングやローションパックなどで保湿力を高められるのもメリットです。ケアの仕上げに軽くパッティングすると、肌が冷えて化粧もちが良くなります。メイク崩れの予防に◎。
ブースターは使うべき?
使用すると、化粧水や美容液が浸透しやすくなります。現在使用している化粧水の効果を実感できていない方は、ブースターを使用してみてはいかがでしょうか。
化粧水は季節によって変えるべき?
大切なのは季節によって自分の肌がどう変化するかを把握しておくことです。季節ごとに肌質が大きく変化しないのであれば、使用している化粧水が肌に合っているはずなので、無理に変える必要はないでしょう。ゆらぎ肌の方は、変化に合わせて、自分の肌に合う化粧品を使い分けることをおすすめします。
【監修】リソウコーポレーションが取り扱っている化粧水
リペアローションSO
引用元:リソウコーポレーション公式サイト
(https://www.risou.com/product/repair-lotion-so/)
- 140mL(約60日分)
- 税抜 9,524円(税込 10,476円)
肌への優しさを考慮してつくられたオイルフリー処方の導入化粧水。肌環境を整える「カイネチン」、角質層への浸透をサポートする「ザクロ果実エキス」や「イチゴ種子エキス」をぎゅっと閉じ込めたリペアカプセルを配合しているのが特徴です。リペアカプセルは髪の毛の太さの10万分の1サイズ(ナノサイズ)。肌馴染みが良く、化粧水の後に塗布する美容液の浸透までサポートしてくれます(※角質層まで)。
また、自社生産した無農薬栽培米から作り出した、コラーゲンの元となるアミノ酸を含有する美容成分「コメ発酵生命体®」も配合。肌を整えるプロテオグリカンや保湿・吸湿性の高いグリセリンも配合されており、ハリのある潤い肌へと導いてくれます。
おまけ情報:
お肌をいたわる、
正しい化粧水の使い方
間違った手順で化粧水を付けると、元々あるはずの美容効果が発揮されにくくなるので、正しい使い方をマスターしましょう。
- 洗顔後肌の水分が奪われないように、洗顔後30秒以内につける。
- 手で温めて優しく肌に塗る。顔の中心から外側へ大きく円を描くように。コットンより手の方が肌を刺激しにくく、余った化粧水で手のケアまでできるので、手で直接付ける方法をおすすめ。
- デリケートな部位はそっと抑えるように伸ばす。ゴシゴシ擦ったりしないように注意。
NG例に要注意!
化粧水を付ける時、こんな付け方をしてしまっていませんか?コットンで叩く、肌を強く擦る…。これらは肌に刺激を与え、乾燥肌や肌荒れを起こす原因になるので注意してください。
開封後半年以上が経過した製品を使うのも避けた方がよいです。なぜなら、化粧水は空気に触れると酸化し、雑菌が繫殖するためです。そのような化粧水を使うと、雑菌がお肌に移動してトラブルを起こしてしまいます。そのため、開封日を覚え、空気が接触しやすい口部分を常にきれいに拭くようにしましょう。