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ヒアルロン酸の効果とその特徴

化粧品に含まれる
ヒアルロン酸の効果とその特徴

ヒアルロン酸は、私たちの体内に存在するだけでなく、医療の分野や化粧品の原料としても重要な役割を担っている成分のひとつです。ここでは、肌に優しい成分としてのヒアルロン酸について、どのようなはたらきをして何に役立つのか、ヒアルロン酸とお肌の関係について説明していきます。

監修者

【監修】私が解説します!

天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。

≫リソウコーポレーションとは?

保湿成分の代表といえばこの成分、
ヒアルロン酸のはたらき

ヒアルロン酸は、グルコサミンとグルクロン酸という2種類の糖が1万組以上結合した物質です。無色透明でにおいはありません。

人間の体内では眼や関節、軟骨、皮膚に存在しています。中でも皮膚には、体内に存在するヒアルロン酸のうち約50%ほどが集まっています。ヒアルロン酸は皮膚の奥の真皮にあり、細胞と細胞をつなぐクッションのような役割を持っています。

コラーゲンやエラスチンなどのハリある肌を保つための成分と一緒に、「線維芽細胞」でつくられています。線維芽細胞は、加齢や紫外線など外的ストレスの影響を受けると衰えてしまうもの。働きが鈍ると体内で作り出されるヒアルロン酸の総量もどんどん減ってしまい、その結果肌の水分が少なくなり、ハリがなくなってしまうのです。

化粧品の成分名としては「ヒアルロン酸Na(ナトリウム)」と表記され、乳酸菌などを発酵させる製法などで原料が作られています。水を貯える保水力も高いことから、保湿目的の化粧品には必ずと言っていいほど配合される、いわば「保湿の真打ち(しんうち)」的な存在です。

ヒアルロン酸が
肌に優しい理由

肌の水分を蓄えて乾燥を防いでくれる、肌に優しいヒアルロン酸。保水力の高さは「たった1gで6Lの水を抱え込む(保持する)」と言われるほど。この高い保水力を活かして多数のスキンケア化粧品が開発されています。

皮膚は乾燥すると、バリア機能が低下します。ダメージを受けやすくなり、肌荒れを引き起こす可能性が高くなるのです。乾燥肌・敏感肌の方は、保湿を徹底的に行うことで肌の水分を維持し、バリア機能を正常にする必要があるでしょう。スキンケアにヒアルロン酸を取り入れれば、肌を乾燥させることなく守れます。

ヒアルロン酸は分子が大きいため、肌の奥にある真皮まで浸透することはありません。それでも化粧品に採用されているのは、肌の表面に留まって薄い保水膜のようなものを張り、肌から水分が蒸発するのを防いでくれるはたらきをしてくれるからです。

低分子ヒアルロン酸の登場で
肌の保水力がUP

ヒアルロン酸は表面に留まっているだけなので、クレンジングや入浴ですべて流れ落ちてしまうというデメリットがありました。この課題をクリアして肌への浸透を高めるために開発されたのが「低分子ヒアルロン酸」、またの名を「加水分解ヒアルロン酸」です。通常100万~800万個の分子で成り立っているものを、化学的に1万以下の低分子に改良。これまで表面を覆うだけだったヒアルロン酸を、保水機能をもつ角質層まで届けることができるようになりました。

低分子ヒアルロン酸を導入している化粧品も増えています。低分子になると、化粧品に配合されたときべとべと感がなくなり、さらりと着け心地さわやかな使用感になるのも嬉しいポイントです。

ただし注意しなければならないのは、アトピー性皮膚炎や敏感肌の人の場合、 低分子ヒアルロン酸が浸透することによってかゆみや炎症を引き起こす場合もありますので、心配な方は化粧品を使用する前にかかりつけ医に相談すると良いと思います。

ヒアルロン酸の種類と特徴

ひとくちに「ヒアルロン酸」と言っても、たくさんの種類が存在します。どれも保湿性分として肌にうるおいを与える成分ですが、それぞれ異なる性質・役割をもっているのです。違いをしておけば、より自分の肌に合う化粧品を見つけやすくなるでしょう。ここでは、ヒアルロン酸の中でも特に注目したい3つの成分について、詳しく解説しています。

アセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)

アセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)は、真皮部分に多く存在している成分です。真皮部分ほどではありませんが、表皮部分にも真皮の半分ほどの量のアセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)が存在しています。

アセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)は、肌なじみがとても良いことで知られているヒアルロン酸です。少量でも肌全体にうるおいを与え、比較的長時間うるおいをキープしてくれるのが特徴。肌馴染みが良いため「スーパーヒアルロン酸」とも呼ばれています。

ちなみに、化粧品表示と医薬部外品表示で名前が違います。化粧品表示の場合、アセチルヒアルロン酸Naと表記されますが、医薬部外品の場合はアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムと表記されるので、覚えておきましょう。

10年以上化粧品に使用されている成分で、刺激性やアレルギー性報告のデータもありません(2020年10月時点)。

ヒアルロン酸Na(ヒアルロン酸ナトリウム)

アセチルヒアルロン酸Na(アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム)と同じく、真皮部分・表皮部分に多く存在するヒアルロン酸です。細胞間・繊維感をクッションのように埋めるため、うるおいのあるふっくらとした肌にへと導いてくれます。

1gで6リットルの水分をキープする保水力を持っているのが特徴。肌にもともと備わっている成分ですが、年齢と共に減少します。

化粧品表示の場合、ヒアルロン酸Naと表記されますが、医薬部外品の場合、ヒアルロン酸ナトリウム(1)と表記されるので覚えておきましょう。

加水分解ヒアルロン酸

ヒアルロン酸Naを加水分解して、分子量を1万以下まで低分子化したヒアルロン酸です。どんなに保湿力が高い成分でも、分子量が大ければなかなか肌に浸透ません。加水分解ヒアルロン酸Naは分子量が非常に小さいため、肌の角質層まで浸透しやすいのが特徴。ほかのヒアルロン酸を配合した化粧品で肌の変化を感じられなかった人は、試してみると良いかもしれません。

ちなみに、加水分解ヒアルロン酸Naを使用した化粧品は、比較的さらっとしたテクスチャーになります。

ヒアルロン酸は種類によって効能に違いがある?

ヒアルロン酸は大きく3種類にわけられます。ヒアルロン酸Na(ナトリウム)と低分子ヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸)とアセチルヒアルロン酸です。3つの違いは、”肌のどこまで浸透するか”。浸透して留まれる場所が違うことで、効能が異なってきます。

一般的に使われているヒアルロン酸Na(ナトリウム)は、大きな分子のままのため肌の表面をシールドして乾燥を防ぐ効能があります。

低分子ヒアルロン酸(加水分解ヒアルロン酸)は従来のものを、化学物質や酵素で溶かした成分です。皮膚の間から通り抜けられる性質から「浸透型ヒアルロン酸」とも呼ばれます。分子の大きさは1万以下とされていますので、角質層まで浸透して肌の保水能力自体を引き上げる効能が期待されます。

ヒアルロン酸をベースにしているアセチルヒアルロン酸は、資生堂が開発した成分。低分子化されているだけでなく、肌との親和性を向上させているため、従来より高い保水持続が特徴です。

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肌に優しい化粧品の選び方

監修者
【監修者より】
知ってほしい、
研究員の思い。

化粧品をつくる側だからこそ、
本当に良い化粧品は何かを伝えたい。

直接お肌につけるものだからこそ、私たち研究員は「お肌に優しく、そしてお客様のお悩みにより添える商品」の開発を使命としています。世の中には、たくさんの化粧品があふれています。日々、研究に熱を注いでいるからこそ、お客様にはご自身の肌に合った商品を手に取ってほしい。そう、切に願っています。

このサイトをご覧になっている皆さんは、お肌をいたわる化粧品を探していらっしゃることでしょう。お肌の知識や、化粧品業界の事情から「お肌への優しさ」というテーマで解説させて頂きました。皆さんの化粧品選びに少しでもお役に立てれば幸いです。

           

本当に、肌に優しい化粧品を届けたい。
理想の化粧品をつくるため、
リソウは研究を続けています。

1995年に健康食品の原料メーカーとして創業。成分開発の技術を活かし“肌に優しい化粧品”として美容液「リペアジェル」を代表とするリペアシリーズを製造・販売しています。本当に肌へ良い成分を追求し、業界で不可能といわれた生のビタミンCを配合する技術を開発。良質な植物原料にもこだわり自社農園にて無農薬栽培も行っています。

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