肌に優しい化粧品のガイドブック » お肌に優しい化粧品の成分とは? » 化粧品に含まれる
グリセリンの効果とその特徴

化粧品に含まれる
グリセリンの効果とその特徴

多くの化粧品に配合されているのが「グリセリン」です。化粧品にも重宝されている保湿成分ですが、どのような特徴や効果があるのか見ていきましょう。

監修者

【監修】私が解説します!

天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。

≫リソウコーポレーションとは?

保湿成分の定番!グリセリンとは?

化粧品・食品・医薬品などに使われているグリセリン。「グリセロール」とも呼ばれているアルコールの一種です。パームやヤシに多く含まれており、人間の体にも中性脂肪として存在しています。

水へのなじみやすさや吸湿性、物質をやわらかくする性質があることから、化粧水・乳液に使われることが多い成分です。薬局で手に入るものなので、自分で化粧水をつくるアイテムとしても大活躍。また、水に混ぜると熱が発生するのも特徴で、「温感クレンジング」として使用されることもあります。

甘味料として食品に使われることもあり、幅広い用途が特徴です。生活の中で見ないという日は無いのではないでしょうか。

グリセリンが肌に優しい理由

水分と油分のバランスが崩れると、肌のバリア機能が弱まってしまいます。そのため敏感肌・乾燥肌の方が肌荒れを防ぐためには、保湿が第一。グリセリンは保湿性の高い成分なので、肌に優しい成分なのです。

安全性も高いと言われているグリセリン。ある実験によると、皮ふへの刺激、アレルギー性などがほとんどないと証明されました。ウサギやモルモットなどの動物試験だけでなく、人での試験も行っています。数人には反応が出たものの、大多数の方は皮ふへの悪い影響は現れなかったようです。[※1]

肌に負担をかけることなく、保湿をしてバリアを張ってくれる、まさに敏感肌の味方のような成分です。

[※1]…Cosmetic Ingredient Review|Safety Assessment of Glycerin as Used in Cosmetics[PDF]

要注意!天然由来と石油由来の違い

メリットが多いグリセリンですが、実際に石油をもとに作られた合成グリセリンとパーム油やヤシの実で作られた天然グリセリンがあります。

石油由来のグリセリンは純度が高く、医療品に使われています。吸湿性が高いグリセリンは、空気中の水分を吸収して肌にうるおいを与えてくれるもの。濃度が10%を超えるものを使用している場合、大気が乾燥している時には肌から水分を奪ってしまう可能性もあるのです。また長い間に使用し続けることで敏感肌や乾燥肌になる恐れがあるので、避けた方が無難でしょう。

ほとんどの化粧品には植物性が使われていますが、化粧品を購入する前にパッケージにある成分表示やメーカーのホームページをチェックしておくのがベストです。

植物性グリセリンと
その効能

植物性グリセリンの元は、パーム油やヤシの実などの中性脂肪。市販の化粧品はほとんど植物由来で、肌に負担をかけないように配合されています。デメリットを最小限にして、グリセリンを有効活用できるのです。

グリセリンの効果は、大きく分けて二つ挙げられます。

一つめは、大気から湿気を吸い取る性能で保湿効果が期待できること。肌が乾燥すると、カサカサ・ゴワゴワになりがちですよね。この状態だと肌の表面にある角質層がかたくなり、放っておくと細かなシワができてしまいます。グリセリンを肌に与えると、硬くなった角質が柔らかくなり、カサカサ肌がうるうるに。角質層の水分量が上がると乾燥が原因の小ジワ対策にもつながります。「以前より肌が乾燥しやすくなってきた」「目元の細かなシワが気になってきた」という方におすすめです。

二つめは、毛穴汚れが落ちやすくなること。水を混ぜると熱が発する性質を利用して、肌を温めて毛穴を広げてくれます。毛穴に入り込んだ汚れや酸化した皮脂を落とすことができ、クレンジングなどにも応用されています。

美容面はもちろん、医薬品にも広く使われているグリセリンは肌質を問いません。敏感肌の方も安心して使えますね。

化粧品に使用されている主なグリセリンの種類

化粧品をはじめヘアケア用品・食品添加物・スキンケア用品など幅広いジャンルで使用されているグリセリン。「グリセリン」と一括りにされることが多いですが、その種類は実にさまざまです。種類によって、特性や保湿機能に違いがあることを知っておきましょう。化粧品に配合される代表的なグリセリンの種類をわかりやすくまとめてみました。

エチルヘキシルグリセリン(グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル)

エチルヘキシルグリセリン(グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル)は保湿目的だけでなく、化粧品自体の抗菌・防腐・消臭目的でも配合される成分です。肌表面のうるおいをキープするだけでなく、角質層を一時的に柔軟化することで水分を留めやすい状態にし、ふっくらとしたうるおい肌へ導いてくれます。化粧品成分表示では「エチルヘキシルグリセリン」と表記されていますが、以前は「オクトキグリセリン」と表記されていました。医薬部外品では「グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル」と表記されています。

無色透明で保湿性と湿潤性が高いのが特徴。基礎化粧品・メイクアップ化粧品(ベースメイクや口紅など)をはじめ、柔軟剤やヘアケア商品、白髪染めや育毛ケア用品など、幅広いジャンルで使用されているオールマイティな成分なのです。

保湿目的だけでなく、商品の安定性を図るために使われることもあります。5%濃度以下においては個人差があるものの、眼刺激を感じる人もいるため注意が必要です。心配な人は1度パッチテストを行い、自分の肌に合うかどうか?チェックしてみましょう。

ジグリセリン

ジグリセリンは、多価アルコール類のグリセリンから作られる成分です。無色透明で、刺激のあるキツイ香りもしません。比較的サラッとしているテクスチャーで、さまざまな製品に使用されています。ジグリセリンが主に配合されているのは、シャンプー・リンスなどのヘアケア商品・スキンケア商品・食品用乳化剤など。

刺激が少なく、水に馴染みやすい性質をもつため、化粧水や乳液にもよく使用されます。角質層を一時的に柔らかくして、肌にとどめられる水分量を増やす働きを持っているほか、防腐殺菌の目的で配合されることもあります。さらっとしたテクスチャーでありながらも、保湿効果が高いのがポイント。しっとりとなめらかな質感の肌へ導いてくれます。

グリセリン(濃グリセリン)

グリセリンは、高い保湿効果が期待できる成分です。「グリセリン」と「濃グリセリン」は名前も違うし別物だろう。「濃」という字が入っているほうが保湿力が高そうとイメージしてしまいがちですが、実は違います。固形分の濃縮度の違いを表すだけで、保湿効果は一緒。粘り気が高いタイプが濃グリセリンです。化粧品成分表示では「グリセリン」と表記され、医薬部外品表示では「濃グリセリン」と表記されることが多いようです(※医薬部外品表示で「グリセリン」と表記されることもあります)。

保湿効果のほか、固形石鹸を透明化するはたらきや温感作用を持つのが特徴。マッサージオイルや温感クレンジングを肌に馴染ませると、ポカポカと感じるのは、グリセリンによる効果なのです。また、50年以上化粧品に使われ続けている歴史があります。

ラウリン酸ポリグリセリル-2(グリセリン脂肪酸エステル)

ラウリン酸ポリグリセリル-2(グリセリン脂肪酸エステル)は、乳化剤として化粧品によく使われている成分です。ヤシ油やパーム核油から抽出されるラウリン酸とグリセリンで構成されています。化粧品成分表示では「ラウリン酸ポリグリセリル-2」と表記され、医薬部外品では「グリセリン脂肪酸エステル」と表記されるので覚えておきましょう。

水分と油分を乳化し、品質を安定させるはたらきがあり、クレンジング・ヘアケア・化粧品など、幅広いジャンルで使用されています。

化粧品や食品添加物として20年以上使用されている歴史があり、成分のカテゴリーとしては「界面活性剤」にジャンル分けされています。

カプリン酸グリセリル(グリセリン脂肪酸エステル)

抗菌・防腐目的で配合されることが多い成分です。化粧品のほか、カリフラワーをはじめとする野菜の農薬としても採用されています。カプリン酸はヤシ脂やパーム核油から抽出され、グリセリンと合わせることで、天然由来の抗菌剤となるのです。殺菌効果が高く、化粧品自体の抗菌作用にも一役かっています。法定5菌種でも抗菌・殺菌作用があるのが特徴です。また、食品用乳化剤として、マーガリンやアイスクリームにも使用されています。

化粧品の分野では、スキンケア用品・洗顔料・シート&マスクなどによく使われています。皮膚刺激性・アレルギー性・眼刺激性は低いとされていますが、人によっては軽度の刺激を感じることもあります。肌に合わないと感じたらすぐに使用をやめ、医療機関を受診してください。

ベヘン酸グリセリル(グリセリン脂肪酸エステル)

べヘン酸グリセリルは、乳化剤の目的で化粧品に配合されることが多い成分です。メイクアップ化粧品・スキンケア用品をはじめ、ボデイケアや日焼け止めなど幅広い製品に使用されています。界面活性剤として、シャンプーやヘアーコンディショナーに配合されることもあります。化粧品成分表示としては「ベヘン酸グリセリル」と表記されますが、医薬部外品では「グリセリン脂肪酸エステル」と表記されるので覚えておきましょう。

シリコンと相性が良く、粉と結合させるのに適しています。液体よりも、固形化粧料の化粧品との相性がいい傾向。ベタつき感はなく、安定性も高いのが特徴です。10年以上化粧品に使われていますが、皮膚刺激性・アレルギー性・眼刺激性がほとんどないそうです。成分のカテゴリーとしては、「界面活性剤」にジャンル分けされています。

成分に気をつけて肌に優しい化粧品を使ってみよう

グリセリンは化粧品だけではなく、たくさんの製品に使用されている成分です。種類によって配合目的や働き、刺激の強さが異なるため、きちんと成分一覧をチェックしながら購入する化粧品を選びましょう。刺激性にかんしては個人差があるため、気になる化粧品を見つけたら購入前にパッチテストを受けるのがベター。

肌が荒れやすい方は、刺激性の強い成分を避け、なるべくシンプルな成分で構成されてる化粧品を選ぶのがおすすめです。

アイテム別に解説
肌に優しい化粧品の選び方

監修者
【監修者より】
知ってほしい、
研究員の思い。

化粧品をつくる側だからこそ、
本当に良い化粧品は何かを伝えたい。

直接お肌につけるものだからこそ、私たち研究員は「お肌に優しく、そしてお客様のお悩みにより添える商品」の開発を使命としています。世の中には、たくさんの化粧品があふれています。日々、研究に熱を注いでいるからこそ、お客様にはご自身の肌に合った商品を手に取ってほしい。そう、切に願っています。

このサイトをご覧になっている皆さんは、お肌をいたわる化粧品を探していらっしゃることでしょう。お肌の知識や、化粧品業界の事情から「お肌への優しさ」というテーマで解説させて頂きました。皆さんの化粧品選びに少しでもお役に立てれば幸いです。

           

本当に、肌に優しい化粧品を届けたい。
理想の化粧品をつくるため、
リソウは研究を続けています。

1995年に健康食品の原料メーカーとして創業。成分開発の技術を活かし“肌に優しい化粧品”として美容液「リペアジェル」を代表とするリペアシリーズを製造・販売しています。本当に肌へ良い成分を追求し、業界で不可能といわれた生のビタミンCを配合する技術を開発。良質な植物原料にもこだわり自社農園にて無農薬栽培も行っています。

リソウコーポレーション
の商品サイトへ