化粧品に含まれるハトムギ(ヨクイニン)の効果とその特徴
ハトムギとも呼ばれるイネ科の植物、ヨクイニン。ハトムギエキスと書かれた化粧品を目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。ここではヨクイニンという成分の美容効果、用途などについて詳しく説明します。
ヨクイニンとは?
数珠の玉のような形をしたハトムギの実の殻や種皮を取り除き、乾燥させたものがヨクイニンです。穀物の中でも突出した栄養素の豊富さを誇り、昔から漢方の生薬としても利用されてきました。和漢植物含有の化粧品の成分にも多く用いられています。
ヨクイニンのはたらき
ヨクイニンのはたらきとして挙げられる代表的なものは、肌のざらつきへのアプローチです。美白を目指すというよりは、肌の健康を促すための機能を求められていると言えます。その秘密はヨクイニンに多く含まれるビタミンB群。皮脂の分泌を正常化してターンオーバーを促進させます。角質層に潤いをもたらし、肌荒れを抑え健やかに保ってくれるでしょう。滑らかで透明感のある肌を目指せそうですね。美肌成分ヨクイニンのもつ保湿効果は、乾燥によるくすみやにきび、しみ、しわなどの肌トラブルを防止するとして注目されています。
美肌を目指せるだけじゃない
ヨクイニンは美肌に対してだけではなく、水いぼやリウマチ、むくみ、おできにもはたらきかけると考えられています。利尿作用や健胃作用もあることから、民間薬としても人々の生活になじんできたこともうなずけますね。近年では抗腫瘍効果が着目されており、今後の研究にも期待が寄せられています。
ヨクイニン化粧水の効果的な使い方
ヨクイニンという成分について理解が深まったところで、ヨクイニン含有化粧水の使い方を紹介しましょう。
コットンパック
ヨクイニン含有化粧水はローションシートやコットンにたっぷりと含ませて、パックとして使用するのがいいようです。使用量は普通の化粧水の1.5~2倍程度の量。しっとりした仕上がりが好みという人は量を調整してみてください。パックの時間は5分ほど。そのあと手のひらで優しくパッティングします。肌を手のひらに吸い付かせるような感じで、ゆっくりと時間をかけて浸透させましょう。ヨクイニンの成分を角質層まで届かせていくイメージです。労わった分だけ、肌は応えてくれるでしょう。
全身の保湿
全身スキンケアのためにヨクイニン含有化粧水を使っている人も多いようです。スプレーボトルに詰め替えて、入浴後などに全身に吹きかけるのもいいでしょう。入浴後は肌が乾燥しがちなので、この保湿ケアを行なうとその後の肌の状態がまったく違うといわれています。
プレ化粧水
通常の化粧水を使う前の「プレ化粧水」として使用するのもおすすめ。ヨクイニン含有化粧水をコットンにたっぷり含ませて顔全体になじませ、そのあとで普段使いの化粧水を重ねれば肌への浸透力を高められそうです。