要注意!
肌に負担のかかる成分とは
化粧品の中には、製品を長持ちさせるための石油由来の防腐剤や香料などが配合されています。
確かにすぐ腐ってしまう化粧品では困りますが、防腐剤は肌にとって刺激になってしまうことも…特にこれから紹介する成分に気をつけましょう。必ず肌トラブルが起こるというわけではないですが、多量に含まれている場合は要注意!成分表示は配合量の多い順に記されているので、そこをチェックしましょう。もちろん、どの化粧品でも必ずパッチテストを行った上で使用しましょう。
使用前に表示をチェック!
気を付けたい成分
メチルパラベン
使用理由
メチルパラベンは水に溶けやすい性質に加え、広範囲の微生物を殺菌する力をもっています。そのため、化粧品の防腐剤としてよく利用されています。
注意点
以前はアレルギー症状を引き起こす可能性があるとされていた「旧表示指定成分」の一つです。今は技術の進歩でメチルパラベンが危険…というイメージは薄れましたが、肌細胞にダメージを与える恐れがあるため避けた方がいいでしょう。
紫外線吸収剤
使用理由
日焼け止めの主成分には、「紫外線吸収剤」と「紫外線錯乱剤」がありますが、紫外線吸収剤は肌に負担がかかりやすい反面、高いUVカット効果が見込めます。薬局で売られている安価な日焼け止めの多くに、紫外線吸収剤が使われています。
注意点
一旦吸収した紫外線をエネルギーとして放出する性質ゆえ、肌の水分まで蒸発させ、乾燥や皮膚刺激を促してしまう恐れがあります。
合成香料
使用理由
化粧品を心地よく使うため、香りをつけるために配合します。品質も安定しやすく、メーカー側にとっても使い勝手のいい成分なのです。注意点
添加物の一種である合成香料は、肌質によっては皮膚刺激となり、肌トラブルを起こすリスクがあります。さらに、鼻から化学物質を吸い込むことで発症する「化学物質過敏症」の原因になることも…
天然香料ならこのような心配はありませんが、品質として安定しやすいのが合成香料。
合成着色料(タール色素)
使用理由
化粧品の見た目をよくするために使います。
注意点
アレルギーやアトピーの原因になりやすい成分です。こちらもメチルパラベン同様、「旧表示指定成分」の一つです。
使用理由
本来混じり合わない「水」と「油」をつなぐためのもの。メイクが「崩れない」事が求められるようになり、進化した現代のメイクを落とすには、洗浄力の強い石油系界面活性剤(合成界面活性剤)でないと落ちにくくなっているのです。
注意点
石油系界面活性剤の刺激は洗っている時だけ…と思いがちですが、実はすすいだ後も肌に残ります。残留した成分は、徐々に肌の奥に浸透。微力ですが、バリア機能を壊す恐れがあります。
使用理由
天然の鉱物で、粉状をすべすべにする性質から、ファンデーションなどのメイクアップ用品や洗顔パウダー、制汗剤などに広く使われています。
注意点
発がん性のあるアスベストが混入している危険性があること、さらにはタルク自体が発がん性を疑われていることが注意点です。
石油系界面活性剤(合成界面活性剤)
タルク
肌に優しい化粧品を探すためには?
要注意な化粧品成分を把握したら、本当の意味で肌に優しい化粧品に少しずつ近づいているのではないでしょうか。以下は、化粧品アイテム別の役割や選び方のコツなどを紹介しています。ぜひ肌に優しい化粧品選びの参考にお役立てください。