UVケアをしない
肌に悪い事の一つとして挙げられるのが「UVケア」をしないこと。実はメイクを落とさないのと同じくらい、肌トラブルを引き起こすリスクがあります。
ここではUVケアが必要な理由と、健康的な肌を保つ正しいUVケアの方法を説明しています。

【監修】私が解説します!
天然由来の基礎化粧品を開発しているメーカー「リソウコーポレーション」開発部門の研究員。
健康食品の原料メーカーでもあることから成分・原料開発の実績を活かし、素肌に優しい化粧品の開発を行っています。
紫外線対策は1年中すべき?
紫外線のダメージを防ぐためにも、UVケアは欠かせません。1年中やる必要があるのかという声も見られますが、シミやシワを防ぐためにもなるべく1年中やっておくのが良いでしょう。
紫外線はいつでも降り注いでいる
季節や天気に関係なく、紫外線は降り注いでいます。くもりや雨の日だから大丈夫だと思っていても、見えないところで肌にダメージが蓄積されているかもしれません。毎日欠かさずUVケアをすることで、肌に刺激を与える紫外線をブロックできます。
紫外線は夏場に強くなると思われがちですが、実はグンと増えるのは4月から。まだ肌寒くUVケアを怠りやすいので、春先からしっかりUVケアしておくことが大切です。
紫外線によって肌がダメージを受けやすくなる
紫外線が肌に当たると、ダメージを受けて赤くなったり痛くなったりします。海やプールで遊ぶときに肌が赤くなりヒリヒリするのは、紫外線によってダメージを受けているからです。肌が炎症を起こすため、ひどい場合はヤケドのようになることも。治った後も肌が敏感になり、化粧品が合わなくなったり少しの刺激でも肌が荒れたりします。
シミ・シワができる原因になる
肌が老化する原因の8割は紫外線と言われています。そのため、紫外線によってシミやシワが増えてしまうだけでなく、肌のたるみや毛穴の開きなどさまざまな肌トラブルが起こる可能性も。一度シミやシワができると、化粧品では治せません。だからこそ、焼かないためのUVケアが必須なのです。
正しいUVケアを知って美しい肌を保とう
肌をいつまでも美しく健康的に保つにはUVケアが重要ですが、間違ったケアをすると効果が薄くなります。「規定量を守る」「こまめに塗り直す」「見えにくいところも塗る」の3つを守って、部位ごとに適切なケアをしましょう。
顔のUVケア
顔は一番紫外線が当たりやすいため、メイクだけでなくUV対策も欠かさず行いましょう。額やあごと併せて、7点に日焼け止めを置いて均一に伸ばすのが◎。シミができやすいと言われる頬から鼻にかけてのWゾーンは改めて塗り、特に念入りにケアしてください。
手で触りがちな口元やフェイスライン周辺は、こまめに塗り直すのが大切。乾燥を防ぐためにも、保湿力があるクリームタイプがおすすめです。
ボディのUVケア
ボディ用の日焼け止めはムラなく塗れるものと、ピンポイントで塗りやすいものの2種類を用意すべき。ムラなく塗れて保湿も可能なクリーム・ジェルタイプ、広範囲に対応できるスプレータイプが向いています。一度に多い量を付けるとムラができやすいので、少しずつ塗りましょう。
汗をかくとどうしても日焼け止めは落ちてしまいます。そのため、長時間外出するなら携帯用の日焼け止めを持っていくのがベター。ウォータープルーフ使用でも服にくっつくと取れるので、こまめな塗り直しは必須です。
見えにくい部分のUVケア
うなじやデコルテ、耳の裏などは見えにくいため、UVケアをしなくても良いと思っていると大間違いです。見えにくい部分でも、他の部位と同じように紫外線にさらされています。顔やボディに塗るときに一緒にケアしておくと、塗り残しが無く安心です。
髪や頭皮のUVケアも欠かさず行いましょう
気にかける人が少ない髪や頭皮も、こまめにUVケアをする必要があります。髪や頭皮は顔の5倍以上紫外線を浴びているため、受けるダメージも5倍以上。枝毛やパサつき、抜け毛など多くのトラブルを引き起こしかねません。
髪を紫外線から守るためにも、帽子や日傘を使ったり、紫外線が強い時間の外出を避けたりといった対策をしましょう。最近では髪用の日焼け止めも販売されています。ツヤツヤ、サラサラのキレイな髪を保つためにも、髪や頭皮のUVケアを実践してください。