肌に悪い食事を摂っている
洗顔や保湿などの肌ケアを丁寧におこなっていても肌質が改善されない場合、もしかしたら食事の摂り方に原因があるかもしれません。
肌に悪い食事をおこなってばかりいると、ニキビや肌荒れなどのトラブルや、お肌の老化の原因につながってしまうことも。
ここでは、食事とお肌の関係や、“肌に悪い食事”と“肌にいい食事”についてご紹介します。
肌に悪い食事の仕方
「肌に悪い食事」と言っても、どの食品が肌に悪いのか、どういう食べ方が良くないのかなどはなかなかわかりづらいですよね。
お肌に悪い影響を及ぼす食べ方をしていないかどうか、自分の食事を見直してみましょう。
摂りすぎに注意したい、肌に悪い食事・食べ物の例
「肌に悪い食べ物」は一概には言えませんが、一度に摂りすぎたり肌トラブルを起こしている時に食べたりしてしまうと、お肌によくない影響を及ぼすものがあります。
自分のお肌の調子が良くないと感じたら、最近の食生活を少し振り返ってみてください。
油分の多いもの
脂っこい物はニキビなどの原因になりやすい、という認識を持っている方は多いと思います。特に、揚げ物類やポテトチップスなど、油分の多いものには要注意です。
ただし、脂を全く摂らないと肌のバリア物質が不足して乾燥しがちになってしまうため、良質な脂を適度に摂ることが大切。ナッツや青魚などに含まれる良質な脂や、エゴマ油やアマニ油などがおすすめです。
甘いもの
小麦粉やお砂糖を使ったお菓子や、甘いソフトドリンクの摂りすぎに注意しましょう。
甘いものの摂りすぎは体の中で炎症を引き起こす要因となり、コラーゲンやエラスチンなど美肌に大切な成分を破壊してしまう可能性があります。
また、お砂糖は体内のたんぱく質を糖化反応させ、ニキビやお肌のたるみなどの原因となる老廃物を作ってしまいます。
塩分の高いもの
塩分が高いものは体に悪い、というイメージも強いですが、それはお肌にとっても同じことが言えます。
塩分が高い食べ物は肌に水分を貯め、顔などがパンパンにむくんでしまう原因になることも。特に加工食品には塩分が多く含まれていることが多いため、注意が必要です。
塩分は普段の食事においても調味料などから頻繁に摂取しているため、成分表示などをチェックして摂りすぎに気をつけるようにしましょう。
乳製品
乳製品は栄養価が高いため積極的に取り入れたい食べ物でもありますが、摂りすぎると肌トラブルの原因になることもあります。
乳製品には「アンドロゲン」という男性ホルモンが多く含まれているため、摂りすぎることによって血中の男性ホルモンが上昇してしまいます。
その結果、必要以上な油分の分泌が起こり、ニキビや角栓トラブルの原因に。
食事と一緒に摂る飲み物にも注意
食べ物だけではなく、食事中に一緒に摂取する飲み物にも注意が必要です。
例えば、カフェインを含む飲み物。カフェインにはストレスホルモンを放出する作用があり、ニキビなどの原因になることもあります。また、甘いソフトドリンクは糖分の摂りすぎにつながる危険性が。
ただし、コーヒーに含まれるポリフェノールには美肌作用があったり、ビタミンを摂ることができるソフトドリンクがあったりと、一概に悪いものと言い難いことも事実です。
摂りすぎには注意して、かわりにお水をたくさん飲むようにするなど、バランスを考えることが大切になってきます。
偏った食事は肌トラブルの元
食べ物には色々な成分が含まれているため、どの食べ物が肌にとって絶対に悪い、とは言い切れない部分があります。
肌トラブルの原因になることが多いのは、食べ物の種類が偏っている食事の仕方です。例えば脂分は肌バリアにとっても大切な成分ですが、摂りすぎによって肌荒れの原因になることもあります。
また、体にとって必要な成分も多く含まれている乳製品においても、摂りすぎると肌トラブルの要因に。
つまり、「肌に悪いから」と言って食べることを控えていると、逆に体に良くない結果になってしまうことも考えられます。
肌にいいおすすめの食事方法
摂りすぎると肌に悪い食べ物を最初に挙げさせていただきましたが、ではどのような食事の仕方をすると肌にいいのでしょうか。
おすすめの食事方法や、積極的に取り入れたい食べ物などをチェックしてみましょう。
お肌にいいビタミンを取り入れよう
ビタミンは抗酸化物質として、肌を老化させる活性酵素を除去してくれる働きを持っています。
食べ物から摂取することがやはり最も理想的ではありますが、難しい場合はサプリメントなどの利用もおすすめです。
ビタミンE
体内の酸化を防いで、お肌の水分量を保つ「若返りビタミン」とも呼ばれる成分です。小麦胚芽やアーモンド、うなぎや緑黄色野菜などに多く含まれます。
ビタミンB2
酵素が抗酸化物質として作用するアシストをしてくれます。うなぎやレバー、さばや納豆などから摂ることがおすすめです。
ビタミンC
メラニンの生成や色素沈着などを防いだり、コラーゲンを促進したりする作用があります。トマトやキウイ、ブロッコリーやピーマン、いちごなどに多く含まれます。
“肌にいい食べ物“よりも“バランス”を意識
「どの食べ物が肌にいい」かは、人によって異なるため一概には言いきれないところがあります。大切なのは、体やお肌にとって必要な成分をバランスよく摂取することです。
例えば、先ほど挙げたビタミン類などを摂取するためにはたくさんの食品が必要になってきますが、一日3食の中で多数の品目を摂るようにすると、自然にバランス良く献立が立てられます。
一回の食事をバランスよくさせるためには、どんぶりや麺類などの単品ものよりも、和定食などの多数の料理をイメージしてみるといいでしょう。
野菜サラダをプラスするなど、足りないと思った食べ物を意識してバランスをとることが大切です。