飲酒と肌荒れの関係
飲酒で肌荒れする原因は?
お酒を飲んだ翌日は肌の調子がイマイチ…なんて経験ありませんか?お酒を飲むと肌荒れするのはなぜでしょう。とくにステイホームで自宅でお酒を飲むことが多くなった今、リラックスした環境でついつい飲みすぎてしまうという方もいるはず。ここでは、お酒で肌荒れをしてしまう原因や、お酒を飲む日の肌荒れ対策について紹介しています。
ニキビや吹き出物ができるケース
人によっては、お酒を飲んだ次の日にニキビができてしまうというケースがあります。お酒を飲んだとき、体内に入ったアルコールを代謝するために働くのが肝臓です。しかし、お酒を飲むとき、一緒につまみや食事を摂るという人が多いのではないでしょうか。さらにアルコールと一緒に摂る食事は味が濃かったり、脂質が多く含まれている場合がほとんどです。
実はこの脂質を分解する役目も肝臓が担っているため、アルコールの代謝で忙しい場合、脂質の分解は後回しになってしまいます。分解しきれなかった脂質は毛穴詰まりの原因となり、翌日顔が油っぽくなったり、ニキビができやすくなります。
乾燥するケース
お酒を飲んだ次の日はなんとなく肌が乾燥しているように感じることがあります。
お酒には利尿作用があり、いつもよりもトイレが近くなりますよね。お酒を飲んでいると水分を多く摂っているような気がしますが、それ以上に尿として排出されてしまうため、実は水分不足になっている可能性があります。次の日起きたときにのどが渇いているのはそのため。ひどいときには脱水症状を引き起こす場合もあるため、肌はもちろん体全体が乾燥している状態になります。
肌が赤くなる、かゆくなるケース
お酒には毛細血管を広げる作用があり、飲むと顔が赤くなる人がいます。顔の皮膚は薄く、毛細血管が広がって血液の色が赤く透けてしまうのです。とくに顔が赤くなりやすいという人は、アルコールを分解するときに発生するアセトアルデヒドの影響を大きく受けやすいといわれています。
赤くなっても時間がたてば治まるようであれば特に心配することはありませんが、かゆみを感じる場合はアレルギーを引き起こしている可能性も。毎回かゆみや蕁麻疹が出るようであれば、アルコールに対してアレルギー反応が出ている証拠なので、適度な飲酒で深酒は避けたほうがいいでしょう。
お酒を飲む日の肌荒れ対策
とはいえ、肌のために「お酒を飲まない」という極端な選択をするのは難しいもの。せっかくのおいしいお酒も肌荒れを気にしてしまうと楽しく飲めませんし、女性だって仕事終わりのビールくらい美味しく飲みたい!というのが本音ではないでしょうか。お酒を飲む日はきちんと対策をすることで、肌への影響を最小限にとどめることができます。
水分補給
お酒には利尿作用があり、多量のアルコールを摂取すると体内の水分が不足してしまうため、乾燥肌の原因となります。また尿からは水分だけでなく、ミネラルやビタミンも排出されてしまうため、飲んだ次の日はミネラルウォーターやビタミン入りのドリンクで水分補給をするのがおすすめ。失った水分を素早く補給することで乾燥肌を防げます。
飲む量とペース
頑張って働いてくれている肝臓にも限界があり、代謝の限界を超えるとアルコールや食事で摂った脂質の分解ができなくなります。そのため、お酒を飲むペースが速い人は少し注意が必要です。
肝臓での代謝が追い付かず分解されなかった脂質は毛穴の詰まりを引き起こし、ニキビを作る原因となります。お酒と食事を一緒に摂るのであれば、飲む量とペースを意識することも大事です。ゆっくり飲み、食事を楽しむことで肝臓への負担をなるべく少なくすることが翌日の肌のためにも重要なポイント。飲むペースが速い人は間に水をはさんだりすることで、量や飲むペースを調整してみましょう。
睡眠
アルコール分解で重要なのが睡眠の質。睡眠の質は美肌作りにはかかせない重要なポイントですね。成長ホルモンの分泌に大きくかかわる睡眠は、眠っている間に細胞の修復を行ったり、疲れた体を癒してくれます。そのため、深夜までお酒を飲んだり深酒をしてしまうと睡眠時間が短くなるばかりか、睡眠の質の低下を招いてしまいます。
睡眠の質が低下すると二日酔いなど翌日の不調にもつながるため、飲む日は時間を決めてきちんと帰宅し、ゆっくりお風呂につかる時間を確保しましょう。
スキンケア
飲んだ次の日はいつもよりも入念にスキンケアを行うのがおすすめ。メイクをしたままうっかり寝てしまった…ということもあるかもしれませんが、肌のためにはどんなに眠くてもクレンジングは必須。
肌のことを考えるならその日のうちにきちんとメイクをオフしてからベッドに入りましょう。また、お酒で乾燥気味の肌のために、いつもよりしっかりとしたケアを行なうのが理想です。