肌荒れに影響する腸内環境
肌荒れと腸内環境に深い関係があることをご存知でしょうか?吹き出物ができる位置によって体のどこが分かったり、腸内環境を改善することにより、肌の状態が良くなることもあるようです。そのことについて紹介していくので、興味がある人は参考にしてみてください。
肌荒れが出る場所によって内臓の不調を判断する
女性の永遠の悩みである肌荒れ。一言で肌荒れといってもみんなが同じ症状という訳ではありません。人によっては特定のある場所がいつも肌荒れすることもあります。東洋医学によると、肌荒れや吹き出物、ざらつきなど肌の不調が出る箇所によって、調子があまりよくない内臓がどこか判断できるようです。そこで今回は、簡単なチェックポイントを紹介していきます。
口
口の周りに吹き出物が出たり口内炎が出来た場合は、胃腸の不調が考えられます。基本的には、食べすぎや飲みすぎによって胃腸に負担がかかっていると考えられますが、夏の暑い時期だと、冷たいものを取り過ぎて胃腸が弱ってしまっている可能性も。ですので、口周りの肌トラブルが長期間、治らない時は慢性的に医が疲れてしまっているかもしれないので、食生活の見直しを考えた方が良いかもしれません。
鼻の下~あご
鼻下からあご、首元など男性でいうひげが生えてくる部分で肌トラブルがある場合は、ホルモンバランスの乱れが考えられます。睡眠不足や不規則な食生活、過度のストレスなどが原因でホルモンバランスは乱れてしまうケースが多く、生活習慣に問題がないか振り返っててみると良いかもしれません。
こめかみ・髪の生え際
こめかみや生え際にかけてできる吹き出物などの肌荒れは、主に肝機能の低下や、ストレスからくる精神不安定が現れている場合があるので注意しましょう。
おでこ~眉間
おでこや眉間にできる吹き出物は、呼吸器系の不調によるものが多いとされています。咳や痰の出るような不調が続くと、この部分が荒れることがあるようです。また肺の機能低下も考えられるため、飲み過ぎや体の冷えには注意しましょう。
出る場所だけでなく色も体調を判断する指標になる
吹き出物ができる場所だけではなく、出来た吹き出物がどのような色をしているのかも自分の体調を知る上で役立ちます。赤い吹き出物の場合は、熱がこもっている状態かも知れません。体の熱を冷ます効能のあるどくだみ茶など、デトックス作用のあるお茶を飲むとよいでしょう。黄色い吹き出物は、体の中が滞っている状態の現れ。便秘気味だったり、血の状態がドロドロになってしまっているかもしれません。白い吹き出物の場合は、免疫力が低下してしまっていることが多く、粘膜によるバリア機能の低下が考えられます。
このように吹き出物の見た目によって意外と気づきにくい自分の体の変化を知ることができるので、体調管理に役立つこともあります。
肌荒れ、イライラ…腸内環境が美容・健康に与える影響
保湿など色々なスキンケアをしているのに肌の状態が改善されないという場合、その原因は腸内環境が原因かもしれません。腸内の状態が悪いと肌荒れだけでなく、イライラや自律神経への影響、口臭や体臭の悪化など様々な変化が見られます。ここでは、腸内環境と肌荒れとの関係について見ていきます。
腸内にいる細菌のバランスが重要
人間の腸には100種類以上、およそ100兆個の腸内細菌が存在しているといわれており、この腸内細菌のバランスが、私たちの体の免疫機能の発達や向上にも影響しています。腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌、その中間の菌である日和見菌の3つに分けることができ、この3種類の菌のバランスによって、腸内のコンディションが保たれているのです。
数が最も多いのは、日和見菌。次いで善玉菌が多くなっています。悪玉菌は最も少なく、正常な腸内環境であれば、善玉菌が悪玉菌よりも優勢な状態となるのですが、何かしらの原因で悪玉菌の増殖が進んでしまうと、悪玉菌が優勢に。これが、腸内環境が悪化している証です。
善玉菌よりも悪玉菌が優勢になると、老廃物が腸内に溜まりやすくなってしまいます。善玉菌は、乳酸や酢酸を作り、腸内環境を酸性に保つことで、悪玉菌の増殖を抑制する働きがあるのが特徴。悪玉菌が劣勢な状態だと腸の働きが活性化し、感染病予防になるほか、発がん性物質のある老廃物を腸内にとどめなくなるといわれています。ところが、悪玉菌が増殖したり、腸の働きが低下することによって腸内環境は悪化してしまうのです。
腸内環境が悪化してしまうと、便秘になりやすくなり、便秘によって腸内に便や老廃物が長くとどまると、悪玉菌が生み出す有害物質が体に吸収され、血流によって体中に運ばれてしまうことに。最終的に体は、それらの有害物質を肌から排出しようとするため、老廃物が肌の角質や皮脂と結び付き、肌荒れや吹き出物となって現れるとされています。
ですので、逆に考えると腸内環境をしっかりと整えておけば、老廃物を溜め込まず、便として排出できるようになり、吹き出物として肌から排出する必要がなくなるのです。